Q9 抗甲状腺薬が無顆粒球症や重症の肝障害などの重大な副作用で使えなくなりました。どうすればよいでしょうか?

A9 アイソトープ治療か手術による治療を行います。

[解説]
抗甲状腺薬が副作用のために使えなくなった場合は、アイソトープ治療か手術による治療を行います。それぞれの長所と短所を念頭において、いずれかの治療法を選択します。

抗甲状腺薬の副作用が原因でこれらの治療を行う場合は、特別の注意が必要です。手術の場合は手術前に抗甲状腺薬を使用せずに甲状腺機能のコントロールをどのように行うのか、アイソトープ治療の場合は治療後に甲状腺機能亢進症が一時的にかえって悪化した場合にどのように対応するのかを考えておく必要があります。

甲状腺の腫れが大きい場合はアイソトープ治療が効きにくいことに加えて、アイソトープ治療後に甲状腺機能亢進症が悪化する可能性が高いので手術を選びます。甲状腺機能亢進症が非常に強い場合や、それに加えて合併症(甲状腺以外の病気)がある場合もアイソトープ治療後に極めて重症の甲状腺機能亢進症に陥る危険性がありますのでアイソトープ治療は避けるべきです。

これらに当てはまらないバセドウ病では、アイソトープ治療で問題ありません。いずれの治療法を選んだ場合も、再発しないようにあえて甲状腺機能低下症を目標にした治療を行います。