Q23 小学生の子供なのですが、甲状腺ホルモンが高くてバセドウ病と診断されました。間違いないでしょうか?

A23 バセドウ病を小児期に発病する頻度はバセドウ病全体の5%以下と少ないのですが、小児でもバセドウ病になります。ここで注意が必要なのは、小児の甲状腺ホルモンの正常範囲は成人と異なるという点です。甲状腺に病気がなくても成人の正常範囲を超えて高い値を示すことがあります。TSHが正常であれば、甲状腺機能は正常と考えてよいでしょう。

[解説]
バセドウ病の発病年齢は20歳 – 40歳にピークがありますが、小児もバセドウ病になります。ただ、その頻度は低く小児期の発病はバセドウ病全体の5%以下です。小児のバセドウ病の診断方法は成人と同じです。ここで注意が必要なのは、小児の甲状腺ホルモンの正常範囲は成人と比較して高い値に分布するのですが、医師からもらう検査結果報告書には通常は成人の正常範囲しか記載されていないという点です。この正常範囲をもとに、小児であるという点を考慮せずに甲状腺ホルモンが高いと判断され、バセドウ病と誤診されることがあるので注意が必要です。

甲状腺ホルモンが成人の正常範囲を超える高い値であっても、甲状腺ホルモンの分泌量を調節しているTSHが正常であれば甲状腺機能にはまず異常がないと考えて良いでしょう。甲状腺ホルモンが本当に病気として高い値であれば、TSHは低い値になります。