Q18 抗甲状腺薬を内服しながら出産しました。母乳で育ててよいでしょうか?

A18 プロパジール、チウラジールの場合は1日6錠またはそれ以下、メルカゾールの場合は1日2錠またはそれ以下の内服量であれば母乳で育てても乳児に影響はありません。

[解説]
抗甲状腺薬を内服しながら母乳で育てる場合の問題は、抗甲状腺薬が母乳にも入っていくのかどうか、入るとすればどの程度の量であれば、乳児の甲状腺機能に影響を与えないかです。メルカゾールもプロパジール、チウラジールともに母親の血液から母乳に入ってゆきます。そして、メルカゾールの場合は母乳中の濃度は血液中の濃度とほぼ同じです。一方、プロパジール、チウラジールは母乳中の濃度は血液中の濃度の10分の1とかなり低くなります。

乳児の甲状腺機能への影響を考慮すると、プロパジール、チウラジールの場合は1日6錠またはそれ以下、メルカゾールの場合は1日2錠またはそれ以下の内服量であれば母乳で育てても乳児の甲状腺機能に影響はありません。また、抗甲状腺薬を服用して6時間程度経過すると母乳中の濃度はかなり低くなりますので、メルカゾールを1回3錠以上内服しなければならない場合も、服用してから6 – 8時間あければ母乳を与えても問題ありません。