Q16 甲状腺機能亢進症が改善すればバセドウ病眼症も良くなりますか?

A16 眼瞼後退は甲状腺機能亢進症が落ち着けば良くなることが多いのですが、それ以外の症状については、必ずしも良くなりません。

[解説]
バセドウ病眼症で現れる変化のほとんどは眼を取り巻く組織に対する直接の自己免疫によるものです。したがって、甲状腺機能の状態とバセドウ病眼症の変化には直接の関係はありません。発病時に甲状腺機能亢進症とバセドウ病眼症があって、抗甲状腺薬治療で甲状腺機能が正常化しても、必ずしもバセドウ病眼症が良くなるわけではありません。一方、眼瞼後退の原因のひとつはミューラー筋の異常な収縮であり、これは甲状腺ホルモンの過剰がその原因ですので、甲状腺機能が良くなれば多くの場合改善します。このように、甲状腺機能亢進症が落ちついても、バセドウ病眼症は必ずしも良くなりませんが、長期間経過をみていると、自然に改善することもあります。