Q13 アイソトープ治療でバセドウ病は治りますか?

A13 十分な量の放射性ヨードを内服すれば、甲状腺機能亢進症は必ず治ります。しかし、多くの方はやがて甲状腺機能低下症になります。アイソトープ治療後の甲状腺機能低下症に対しては、甲状腺ホルモン剤を一定量内服することで、甲状腺機能は安定して正常を維持することができます。

[解説]
十分な量の放射性ヨードを内服すれば甲状腺機能亢進症は必ず治ります。しかし、甲状腺機能が正常になって、薬を内服する必要もなく、通院も必要なくなるという意味ではありません。できるだけ甲状腺機能を正常にしたいのは当然なのですが、アイソトープ治療では甲状腺機能を正常にするのにちょうど良い放射性ヨードの量を決めるのが難しいのです。

同じ程度の甲状腺機能亢進症で、同じくらいの大きさの甲状腺であっても、ひとりずつ放射線の効きが違うのです。効きすぎると過剰に甲状腺が破壊されて甲状腺機能低下症になります。一方、予想よりも効きが弱いと甲状腺の破壊が不十分で、甲状腺機能亢進症の状態が続き、抗甲状腺薬がやめられなかったり、2回目のアイソトープ治療が必要になります。

最近は、たとえ治療後に甲状腺機能機能低下症になっても十分な量の放射性ヨードを内服して、甲状腺機能亢進症を確実に治す方が良いという考えが主流になっています。

アイソトープ治療で甲状腺機能低下症になると、それは生涯持続しますので、生涯にわたって甲状腺ホルモン剤の内服が必要になります。治療後の甲状腺機能低下症は病状としては極めて安定しており、甲状腺ホルモン剤を一定量内服することで、甲状腺機能は安定して正常を維持することができます。