甲状腺の病気に対する一般の方の疑問について徹底して答える本が、11月10日に診断と治療社という出版社から発行されました。
タイトルは「甲状腺の病気 パーフェクトアンサー106 --疑問と悩みを徹底解決--」で、すみれ甲状腺グループの医師が執筆いたしました。
--オンラインブックストアのリスト--
Amazon
セブンネットショッピング
ビーケーワン
e-hon
甲状腺の病気に対する一般の方の疑問について徹底して答える本が、11月10日に診断と治療社という出版社から発行されました。
タイトルは「甲状腺の病気 パーフェクトアンサー106 --疑問と悩みを徹底解決--」で、すみれ甲状腺グループの医師が執筆いたしました。
--オンラインブックストアのリスト--
Amazon
セブンネットショッピング
ビーケーワン
e-hon
トラックバックURL: http://115.146.61.64/cmt/mt-tb.cgi/35
Yukiko様
アイソトープ治療は非常に有効性の高い治療です。多くの方は1回で効きます。ただ、非常に大きな甲状腺の腫れがあったり、病気の勢いの強い方の場合は1回の治療では不十分なことがあります。
これらの病状については、担当の先生にお尋ね下さい。他の注意点はバセドウ病Q9に書きましたので参考になさってください。
妊娠との関係ですが、
アイソトープ治療後はTSHレセプター抗体の値がむしろ高くなります。元々バセドウ病の活動性が強く、TSHレセプター抗体の値が高い方では、アイソトープ治療後に抗体の値がある程度下がってくるまで、場合によっては2年程度妊娠を待つことをお勧めすることもあります。
それは、TSHレセプター抗体は胎盤を通って胎児の血液中に入り込み、さらに胎児の甲状腺を刺激する結果、胎児や新生児が甲状腺機能亢進症になる可能性があるからです。同じことは抗甲状腺薬治療中の妊娠でも起こるのですが、母体の甲状腺機能亢進症に対する抗甲状腺薬の効果と、胎盤を通って胎児に吸収された抗甲状腺薬の胎児甲状腺機能に対する効果は相関しますので、抗甲状腺薬で母体の甲状腺機能を正常にコントロールしておけば、胎児甲状腺機能亢進症の心配はありません。
ところがアイソトープ治療後の妊娠中にTSHレセプター抗体が非常に高い値のまま残っていると、母体はアイソトープ治療で甲状腺機能は正常化(甲状腺ホルモン剤を内服している場合を含めて)しているはずですので、胎児だけが甲状腺機能亢進症になっているという、特殊な状況になります。ただ、TSHレセプター抗体の高い方でも、妊娠すると多くの場合問題の無い程度までTSHレセプター抗体は下がってくることが多いので、このような特殊な状況になる方はごく一部ですのであまり心配される必要はありません。
2011年8月からバセドウ病の治療を開始しましたが、メルカゾール・チウラジールともに副作用がでてしまい12月末に服用を中止しました。
今後はアイソトープか全摘出手術のどちらかの治療法を選ばなくてはいけないのですが、決めかねています。
そのうちの不安の1つに「アイソトープは効くのか?」ということがあります。アイソトープを2度3度行っている人もいるようです。
なるべく早く治して妊娠もしたいので、アイソトープを何度も受けることは避けたいのです。
もしアイソトープが効かないようなら最初から全摘出手術をしたほうがいいのではないかとも思いました。
アイソトープが効かないことはあるのでしょうか?
アイソトープと全摘出手術を決めるときに大事なのは何なのでしょうか?
みけ様
バセドウ病に対して抗甲状腺薬で治療を始めると、まずFT3、FT4が正常化します。FT3、FT4が正常で安定していると、ようやくTSHが正常化します。ほとんどの方はこのような経過を取ります。
FT3やFT4の正常化に比べて、TSHの正常化が数ヶ月遅れることもよくあります。治療初期はFT3、FT4が正常化していれば、代謝状態としてはほぼ正常化したと考えて良いのです。逆にTSHが正常にならないからといって、抗甲状腺薬を増やしたり、はじめの量をあまり長期間続けるとFT4、FT3が下がりすぎることがあります。
いろいろサイトを見てみたのですが、値について書いてあるものがあまりないようなので、質問させていただけますでしょうか。メルカゾールでバセドウ病の治療を受けている途中で、FT4が1.12 FT3が3.41、と基準値に入ってきました。ただ今回のTSHは0.006という結果で1桁小さいのですが[すでに数か月まえの自覚症状だった動悸や汗は治まっています]、TSHが0.006くらいの人は大勢いるものですか?
ご回答ありがとうございます。
先生のコメントを読んで安心いたしました。
あまり神経質にならずにバランスのとれた食事を心掛けます。
TM様
以前に同様のご質問がありましたので再掲します。
妊娠中にはTSH、FT4ともに妊娠していないときに比べて低下する傾向があります。そのために、妊娠中は通常の正常範囲を元に甲状腺機能を評価するのではなく、妊娠中の正常範囲を定めて、それに照らし合わせて正常か、あるいは低下しているのかを判断します。そして、甲状腺機能の評価の中心はTSHの値です。ただ、実際には医療機関ごとに妊娠中の基準値を決めていない場合も多く、その場合には目安として下記の値が使用されます。
妊娠14週まで: TSH 0.1-2.5
妊娠28週まで: TSH 0.2-3.0
それ以降: TSH 0.3-3.0
日本のドクターに2.5以下まで下げるように言われたのは、この基準が元になっています。TM様は妊娠前にごく軽い潜在性甲状腺機能低下症があり、チラーヂンが開始され、妊娠判明後も同様のために増量されたということです。
潜在性甲状腺機能低下症というのは症状もまず現れない軽度の甲状腺機能低下症という意味です。
この程度の低下症については以前は甲状腺ホルモンを補充するようなことはありませんでしたが、子供のIQへの軽度の影響がデータとして報告されたことから、甲状腺ホルモンを補充しておいたほうが安心という考えが最近出てきました。ただ、FT4も明らかに低いようなはっきりとした甲状腺機能低下症の場合は治療することに異論はありませんが、潜在性甲状腺機能低下症については子供のIQへの影響はまだはっきりと示されたわけではありません。特に、免疫異常を示すTgAbやTPOAbなどの自己抗体が陰性の場合は、治療すべきかどうかははっきりとした指針は示されていません。治療しないという選択もあるわけです。
以上のようなことから、心配される必要はほとんどありません。また、先天奇形というような影響ではありませんので、妊娠中に影響を調べる方法はありません。通常の妊娠として食事のバランスに気をつけて毎日を送るということで問題ないでしょう。ただ、昆布などの海藻類の摂り過ぎは避けておいてください(あまり神経質になる必要はありません)。
初めまして。台湾在住で不安なことはあるのでご相談させていただきます。
検査日08月03日 TSH5.18 F-T3 2.49 F-T4 0.975
08月30日 8.9 2.8 1.1
10月20日 10.3 検査なし 0.9
10月26日よりチラーヂン25を1日1錠服用開始。
12月15日 妊娠5週目と判定 血液検査実施
TSH 8.1 F-T3検査せず F-T4 正常値
12月20日よりチラーヂン100を1日1錠服用開始。
妊娠10週目までにはTSHを2.5以下まで下げるよう先生に言われました(日本で)
TSHが高いままだと胎児の知能に影響が出ると最近言われているそうで、その影響が出るのはどのくらいの可能性があるのでしょうか?
また、もし影響を及ぼしてしまった場合は生まれてくるまで調べることは出来ないのでしょうか?羊水検査などの出生前検査は染色体異常の検査なので、違いますか?
チラーヂン25では弱かったらしく、あまり数値が下がらなかったのですが、数値が10週目までに本当に下がってくれるか心配です。
なるべく食べない方が良いものなどあれば教えてください。
葉酸とEPA.DHAのサプリを飲んでいますが、問題ないのでしょうか。
EPA,DHAは甲状腺に影響が出るのかなどと考えてしまうのですが。
ご回答、宜しくお願いいたします。
なおゴロウ様
甲状腺機能低下症に対する甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)の飲み方と利き目の現れ方について下記にまとめましたので参考にして下さい。甲状腺ホルモン剤は効き目がゆっくりと現れる薬で、はじめは効果がないように感じるかもしれませんが、必ず正常に戻りますので心配ありません。
[服用の仕方]
甲状腺ホルモン剤は、重症の甲状腺機能低下症で昏睡状態に陥っているような特殊な場合を除き、少量から内服を開始し、徐々に増やしてゆきます。年齢、甲状腺機能低下症の期間、重症度、合併症の有無によりますが、だいたい合成T4(チラーヂンS)で1日あたり25?50μgから内服を開始します。
内服を開始して1か月以上経ってようやく内服している合成T4の量に見合った甲状腺ホルモン濃度に到達します。この時点で服用量が足りているか、過剰になっていないかを判断して、合成T4の量を加減します。これを繰り返して、最終的に必要な量を決めます。いったん必要な量が決まると、病状が安定している限りはあまり変動しませんので、数か月に1回血液中の甲状腺ホルモン濃度を確認すれば大丈夫です。
[副作用について]
薬として内服したT4と、甲状腺が作るT4にはまったく違いが無いので、甲状腺機能を正常にするのに必要な量を内服している限り副作用がでることはありません。
はじめまして。私は7月に第1子を出産し、10月頃から手の痺れや、腕の痺れを感じておりどんどん悪化することで整形外科を受診したところ、血液検査でコレステロール値とCKが異常に高く大きな病院の内科を受診するように言われました。
総合内科を受診したところ色々な検査をして、「甲状腺機能低下症」と診断され、チラージン25を服用2週間して、検査をしながら薬が効くかどうかをみながら治療する。と言われました。
初めての育児をしながら、頼れる人もあまりいないので早く治したいのに、身体はどんどん悪化しているようなんですがだいたいどれくらいで治るのですか?
また、リウマチの可能性もあると言われたのですが、手指の動きいにくさが治らないということもあるのでしょうか?
このまま障害を抱えることになるケースもあるのでしょうか?
赤ちゃんを落とさないか?日々不安を抱えて生活しています。
ご教授よろしくお願いします。
momo様
甲状腺機能と体重との関係ですが、甲状腺機能が正常にコントロールされている状態では、健康な方の場合の体重増減の問題と同じと考えてください。
端的に言いますと、甲状腺の病気により体重が影響されているのではないということです。体重以外の症状についても同じです。
治療により甲状腺機能正常に維持されている甲状腺機能異常の病気は健康状態に影響しないということです。甲状腺とは切り離してお考え下さい。
43歳二児の母です。
4年前にバセドウ病で薬を処方され10日位で副作用になってしまい、アイソトープ治療をしたのですが、すぐ低下症になり3ヶ月後位からチラージンを飲んでいます。
今は75?を毎朝のんでいます。
先週の検診ではFT4が 1.23ng/dl THS が3.549μg/ml
毎回こんな感じです。
疲れやすいのと寝むいのは相変わらずですが低下症になってからすごい便秘になり、10?太りました。
体温は38度あったのが35.4度に色々な違いはもちろん理解しているつもりなのですが、とにかくこれ以上太るのはどうにかしたく。mailさせて頂きました。
子宮筋腫も有りですが、病院代だけでも厳しいのに、季節が変わるたびに服を買わないといけないのがすごくストレスで、困っています。食事も6歳の下の子と同じ位です。
運動を毎日出来ればいいのですが、今は週に1回ジムで筋トレと走っています。
他の方はどうされているのでしょうか??
何か良い方法はないのでしょうか?
岡本先生、再度のご回答、どうも有難うございました。
風邪をこじらせ返信が遅れまして、失礼しました。
ご回答、大変参考になりました。潜在性亢進症でも、症状が表われることを認めて説明して頂き、変かもしれませんが、嬉しいです。
やはり息切れ等の症状はあり、年齢的にも閉経前後で骨粗鬆も気になることから、今すぐかは分かりませんが、近いうちに、アイソトープをすることになると思います。(すみません、どうしても不安なもので…)
この度は、本当に有難うございました。非常に助かりました。「パーフェクトアンサー」の軽度の亢進症の説明も、随分参考になりました。
りん様
回答が遅くなり申し訳ありません。
血液検査で調べるFT3、FT4の値と症状の現れ方には個人差が非常に大きく影響します。
わずかの異常(潜在性亢進症)でも亢進症の症状の現れる方、かなりホルモンが高くなっていても症状として感じない方など様々です。現れている症状が潜在性亢進症によるものかどうかは、最終的には甲状腺機能を正常で安定した状態にしてその症状が無くなるかどうかで判断するしかありません。
そのような点も考慮して治療についてお考えください。
岡本先生、ご丁寧な回答を頂き、本当に有難うございます。どうしてよいか悶々としておりましたので、感謝の気持ちでいっぱいです。ご説明、よく分かりました。
恐縮ですが、もうひとつ、質問させて頂きます。
●F-T3、T4は正常値(TSH<0.01)でも、亢進症状は出ますか?現在は、とにかく疲れやすく、息切れがしたり、心臓が重い感じですぐに横になりたくなります。集中力が保てません。暑がりで、顔や首の周りのべたつきがひどいです。(採血採尿で他の異常はありません。脈は70前後)
前に、主治医からもF-T3、T4が正常値、つまり症状が出ていなければ、抗体が高いままでも気にしなくてよいと言われたことがありますし、(甲状腺が専門ではない)かかりつけ医もF-T3、T4が正常なので症状は出てないといわれました。
先生の御本P165、表21によれば、私は「治療開始」なのですが、F-T3、T4は正常値でも、亢進症状が出うるのか分からなかったので質問させて頂きます。アイソトープをすれば、今の症状(=亢進症状?)が改善されるなら、治療を決断したいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
りん様
ご質問の番号どおりに回答致します。
1. 担当の先生は経過を見ているうちに、将来甲状腺機能亢進症が急激に悪化した時を心配されているのだと思います。悪化の程度によりますが、非常に状態が悪くなったときにアイソトープ治療を行うと一時的に更に状態が悪くなることがあり、そのような場合は入院が必要になったり、色々と大変になります。今の軽い亢進症の時期であれば、そのような心配もなく安全にできます。
そこまで悪化ということではなく、正常を超え出した程度であれば、その時点でアイソトープ治療を行っても遅いということにはなりません。
2. アイソトープ治療後、早期にチラーヂンSの内服を開始しておけば、そもそも低下症には陥りませんので低下症の症状を心配される必要はないでしょう。
3. 発がんの心配はありません。
4. 2回の手術後で亢進症の程度も軽度ですので、ありおそらくそれ程多くの甲状腺組織は残っていないでしょう。なかなか正常を目標にするのは難しく、調整したとしても低下症になる可能性も高いと予想されます。チラーヂンSを上手に使えば低下症の時期は起こりませんので、低下症の症状を心配する必要はありません。
バセドウ病のアイソトープ治療についてお尋ねします。どうぞ宜しくお願いします。
【現状】現在の数値は、TSH<0.01 F-T3、T4は正常値、TSHレセプター抗体16.8です。抗甲状腺薬が副作用で飲めず、手術。その後、再燃し再手術しました。今の症状は、疲れやすい、手に力が入らない、汗かきなどです。現在、薬は無し。主治医はこれ以上悪化してからではなく、早めにアイソトープを受けることを勧めていますが、私は以前、術後にホルモンが急激に低下し身体がとてもきつかったため、できればしたくありません。(尚、閉経が近いと自覚。骨密度は測定していません)
【質問】1.F-T3、T4が、正常値でなくなったらアイソトープを受けるのでは遅いですか?
2.アイソトープ後の体重増加、むくみ、うつ症状は、チラ-ジンでだいぶ緩和されますか?服用すれば、増加した体重は元に戻りますか?
3.アイソトープ治療を複数回受けた場合、発ガン率は増えますか?
4.抗甲状腺薬が使えないのですが、低下症になるのを覚悟ではなく正常化を期待して、アイソトープの投与量を決めてもらうことはできますか?
岡本先生
迅速なご回答、参考資料ありがとうございます。
海外に在住しながらこのように質問させていただける機会を頂き
感謝いたします。ありがとうございました。
まみ様
甲状腺ホルモン剤を飲みだすと、TSHはゆっくり下がり始め、6週前後でほぼ一定の値で落ち着きます。現在のTSH 3.3という値は、50mcgの量でほぼ落ち着いた値と考えてよいでしょう。TSHの下がりすぎ、亢進症を心配される必要はありません。母体、胎児ともに心配ないという意味です。少なくとも出産までは内服の継続が必要な状態が続くと思われます。
最近米国の甲状腺学会から出された妊娠中の甲状腺機能の管理について、医師向けにまとめたものを掲載しています。少し難しいかもしれませんが参考になさってください。→こちらです。
以前にも質問させていただいたことがあります。海外ニュージーランド在住
で現在妊娠14週目です。妊娠6週目の時に甲状腺機能低下症と診断さ
れました。Synthroid(シントロイド)50mcgを一錠毎日服用と
Iodine(ヨウ素)150mcgを3日に一錠服用しています。
こちらでは専門医にはよほどでないと行けないためホームドクターにか
かっています。7週間のシントロイド服用でTSHの値は8.8→3,3まで下が
りました。ホームドクターからは同じ量のシントロイドとヨウ素をこのまま服
用し、三ヵ月後に経過をみましょう、と言われています。
質問ですが、7週間でTSHの値が急激に下がりましたが、同じ量のシント
ロイドを飲み続けていてTSHの数値が下がり過ぎることはないでしょう
か?また、そろそろ胎盤から赤ちゃんに栄養が行く時期だと思いますが、
シントロイドを飲み続けてホルモンがお腹の赤ちゃんに行き過ぎることはあ
りませんでしょうか?妊娠中も授乳中も飲み続けてよい薬と聞いてます
が、機能低下症から逆に亢進症になったりしないか少し心配になっていま
す。先生の一般的な見解をご教示いただければ幸いです。
ゆう様
まず、TgAbはバセドウ病でも橋本病でも陽性になります(全例ということではありませんが)。したがって、TgAb陽性イコール橋本病ではありません。バセドウ病が寛解(薬無しで甲状腺機能正常)した方でもTgAbが陽性のまま残ることは多々あります。それを橋本病というか、バセドウ病の寛解状態というかは本質的にはあまり違いがありません。
どちらも甲状腺に起こる自己免疫疾患であり、TRAbが消えてしまって甲状腺機能が正常であれば両者を区別する方法はありません。また、バセドウ病の寛解状態の方に出産後の無痛性甲状腺炎が起こることも良くみられる現象です。あまり、病名にはこだわらず甲状腺機能正常が維持されるかどうかが大事と理解してください。
TRAbとTgAbはバセドウ病あるいは橋本病の診断のために測定されますが、TRAbはそれに加えて薬がやめれそうかどうかの判断にも利用されますので、診断後も度々測定します。
無痛性甲状腺炎の時にTgAbが高くなって、その後甲状腺機能が落ち着くに連れて陰性化することも珍しくはありません。ただ、TgAbの陰性化を目標に何らかの治療を行うということはありませんので、診察のたびに測定することはしません。
無痛性甲状腺炎後に最終的に甲状腺機能が正常化すれば、当然甲状腺ホルモン剤は中止します。
岡本先生、6月4日に御質問させていただいたゆうです。御回答ありがとうございました。TgAbが24で橋本病と診断され、産後の無痛性甲状腺炎の可能性もありチラージン50 1T眠前がスタートし、約2か月が経過し、甲状腺ホルモンの数値も正常になりました。甲状腺機能低下に伴う症状も改善され、快適な日々を過ごしております。7月に受診した際に医師から、無痛性甲状腺炎は産後で合併している可能性はあるが、TgAbが陽性なので橋本病は確定でしょう。これからは、一生TgAbは測定しないと言われましたが、以前にバセドウ病を指摘された時はTRAbを半年に1回測定していましたが、診断がついた以上、抗体は測定する意味がないから?でしょうか。TgAbは1回測定し陽性になれば一生陰性にはならないのでしょうか?現在、バセドウ病の抗体は陰性になり、バセドウ病は完治したと考えているのですが、考えが間違っているのでしょうか? 医師から、橋本病に慣れて下さい、というコメントがありまいしたが、病気に慣れるとは?よく理解出来ません。もし、無痛性甲状腺炎による一過性の甲状腺ホルモンの分泌低下であれば、今後チラージンを飲まなくてよくなる可能性があるのでしょうか?もともとバセドウがあったせいか、Highに傾いているほうが体調が良いと感じます。コメントお願い致します。
ご回答有難うございました。
抗生物質で炎症がおさまれば全て良くなると思ってましたので・・
皮膚科 内科等で、別の原因も探ってみます。
ありがとうございました。
岡本先生
先生、早速のご回答ありがとうございました。
納得いたしました。
迅速なご回答ありがとうございました。
まみ様
成人のヨウ素の推奨摂取量は1日あたり130mcgとされており(日本人の食事摂取基準:厚労省)、妊婦についてはそれに110mcgを付加した量が推奨されています。したがって、日々のヨウ素摂取量が推奨量に近い方は、妊娠するとヨウ素の摂取量が普段どおりでは不十分になりますので、サプリメントとして150mcg摂るように指示されたことは適切な指示ということになります。
しかしながら、標準的な日本食を摂っている日本人の1日あたりの平均摂取量は1,500mcg(推奨量の10倍)あるいはそれ以上であり、ヨウ素不足に陥ることはまずありません。むしろ過剰摂取が問題になる程です。
一方、世界的にはヨウ素摂取不足が問題となっており、オセアニアもおそらくそのような地域ではないでしょうか。日本と殆ど変わらない食事(ヨウ素について)をされているのであれば、ヨウ素のサプリメントは不要である可能性が高いですが、一度食事内容を再確認ください。
もちろん、Synthroidの内服は必要です。TSH 2.5以下を目標に内服量の調整を受けてください。
始めまして。海外オセアニアに在住してますが、
日本のように医療機関は充実していないと思います。
妊娠してもうすぐ7週目。
数ヶ月前に早期で流産をし、今回も妊娠初期から出血が
あったため病院に行きました。
自覚症状は全くありませんでしたが、以前に母が橋本病と診断された
ことがあったため流産との関係に甲状腺ホルモンの件が関係するのでは
と思い、甲状腺ホルモンの数値を測ってもらいました。
病院でTSH8,8、甲状腺機能低下症と診断されました。
T3,T4の数値は聞いていません。
自覚症状はなく、通っている医者には、原因ははっきりせず、
橋本病ではないと言われました。また流産に関係するかどうか
はっきりしないと言われています。
Synthroid(シントロイド)50mcgと、
Iodine(ヨウ素)サプリメント150mcg取るように指示されています。
シントロイドはホルモン補充剤なので飲む必要があると思いますが、
ヨウ素は飲む必要があるのか疑問に思っています。
橋本病のある母は日本の主治医にヨウ素を含む海藻類は控えるように
指示されていると聞きました。再度私の主治医に聞いていましたが、
私の場合は橋本病ではないので、
ヨウ素タブレットの摂取は影響を与えないと説明してくださってますが、
普段でも日本ほどではないにしても海藻類・海鮮類は取るので、
ヨウ素をタブレットで補充する必要はないのでは、と考えています。
妊娠中、甲状腺機能低下症で、
シントロイドと併用して、ヨウ素を服用する必要がありますでしょうか?
先生の見解をご教示いただければ幸いです。
たまき様、
甲状腺部位の状態、症状については実際の診療なしに判断は出来ませんので、それ以外の全身的な症状について一般的な考え方を書かせていただきます。
甲状腺に良性のしこりがある場合、血液検査に異常がなければ、甲状腺部位以外に影響が及ぶことはありませんので、痒みその他の症状については別のものとして対応されることをおすすめします。
44歳 女性です。
4月に咽喉のしこりに気がつき、受診したところ、
サイログロブリンの数値が高い以外は、血液検査で異常はなく、
細胞診でも、水状のものが溜まっていて良性といわれました。
そのときは、咽喉が酷く炎症で腫れており、抗生物質を処方されて、
1週間服用しました。
一応落ち着いてはいるのですが、咽喉の右側のしこりが気持ち悪く、
たまに吐き気があり、また、身体がかゆくて、足のすねなどぼこぼこしており、手の甲や二の腕などに赤いにきびができて、血がにじんでおり、なかなか治らず、治っても黒くあとが残ってしまいます。
これらの症状は、なんとかならないものでしょうか?
次は8月に経過をみせにきてくださいといわれましたが、このまま経過をみるしかないのでしょうか?
ゆう様
個別の治療内容についてアドバイスをすることはこのサイトでは行っておりませんので、一般的なこととして回答させていただきます。
チラーヂンを内服してから、その内服量に見合った血液中の甲状腺ホルモン濃度に達するまでには1か月程度かかります。つまり、内服して直ちに効果の出る薬ではないということです。利尿剤の使用に関しては主治医の先生にご相談下さい。
無痛性甲状腺炎は産後にしばしば起こります。甲状腺ホルモン高値、低下を経て多くの方は正常に戻ります。低下の時期に症状が強いときは甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を内服していただく場合もあります。この場合、本来の甲状腺機能が正常に回復すれば、甲状腺ホルモン剤は中止します。
バセドウ病、橋本病の関係についてはこちらをご覧ください。
38歳女性です。6年前にバセドウ病を発症しました。当時はTRab100台にてメルカゾールで内服治療していました。ここ3年で3人の子供を出産し、1人目の妊娠中もチウラジールを内服していましたが出産後は甲状腺機能は正常化され内服は中止、2人目の出産後は無痛性の甲状腺炎で一過性にFT3FT4共に上昇しましたが、TRAbは正常範囲であり内服なしで自然治癒、3人目の出産後も無痛性甲状腺炎の診断で、
TSH 0.443 FT3 1.98 FT4 0.67 TRAb <1.0
TgAb 24.43 でした。関節痛、体重増加、むくみ、元気がでない等の症状が強くチラージン50 1T/1日 内服が1カ月処方されました。1週間内服していますが症状はあまり改善せず、むくみがひどく体重増加が1日0.5kgペースで増えています。内服処方前に自己判断でダイアートを1T内服したら3キロ近く体重が1日で減りました。 むくみが気になりボウイオウギトウを内服し始めたのですが、チラージンのみで治療したほうが良いでしょうか?腎機能は悪くないので、利尿剤を飲むのは良くないでしょうか?
バセドウ病になる前に橋本病を持っていた可能性があると医師に言われ、1か月後にTPOAbも測定しましょうと言われました。バセドウが治ったと思っていたのに橋本病だなんてショックで、このままチラージンを内服していくと思うと気が沈みます。橋本病の可能性は何%ぐらいなのでしょうか?教えて下さい。その他、むくみ解消する方法はないのでしょうか?産後6カ月経ちましたが、あと10キロ戻らないと元の体重に戻りません。
免疫異常を調べる検査のところで解説していますように、バセドウ病でもTgAbは陽性になります。甲状腺機能正常であれば甲状腺の病気による全身的な症状は現れません。したがって、橋本病でも甲状腺機能正常であれば特別の全身症状はありませんし、治療の対象にもなりません。
はじめまして。
私は6年前にバセドウ病と診断されました。
今は良くなり薬も飲まず経過を見ているのですが、
1年振りの検診に行き検査結果が
T4 1.06
T3 2.89
TSH 1.37
TgAb616.2
TPOAb 17.0
TRAb 0.9
でした。
TgAbの数値だけがかなり高く・・・
でも、ドクターは将来、橋本病になる可能性は
あるかもしれないが、今は薬は飲まなくていい。と・・・
今の体の症状は橋本病の症状に全て当てはまるのですが
本当にこのまま経過観察でもよいのでしょうか・・・??
回答、宜しくお願いいます。
甲状腺機能検査の成績はいかがでしょうか。FT4、TSHがほぼ正常範囲にコントロールされていれば、甲状腺の病気による症状はほとんど現れません。定期的に検査を受けて、それを元に投薬を受けておられるようですので、おそらく大きく正常から外れているようなことはないのではないでしょうか。
検査値が良好なようでしたら、症状の原因はほかにあると思われますので、主治医にご相談なさってください。
甲状腺機能低下症の原因が橋本病の場合、橋本病を引き起こす自己免疫そのものに対する治療はなく、甲状腺ホルモンの合成、分泌を治療によって正常に回復させることはできません。自然経過で甲状腺ホルモンの分泌が正常に回復することがありますが、すでに10数年内服を継続されているということからは、正常に回復する可能性は考えにくいと思われます。
私は34歳女性です。20代の時に会社の健康診断で肺の影で再検査を言われ、病院へ行ったところ「肺は大丈夫だけど・・・」と首元は触診され、甲状腺の異常が発覚。
それ以来、十数年チラージンSを飲んでいます。
初めの頃は、大丈夫だろうと薬を飲まない時期があったりしましたが、やはり薬を飲まないと気分が滅入ってたりする事に気付きちゃんと飲んでます。
先生にも「真面目に薬飲んでくださいね!」って言われてます。
でも、真面目に飲んでいても胸が大きくバクバクしていたり、凄く眠気が襲ったり、人よりも寒く感じたり・・・。
現在、町の内科医で血液検査の数値で経過観察→投薬をしていただいてますが、本当に薬を飲むだけしかないのでしょうか?
貧血等もあっての症状もあるんですが、もっと町医者ではなく専門医に診ていただいた方が良いのでしょうか?
低下症は一生薬を飲み続けなければならないのでしょうか??
亜急性甲状腺炎ですが、一般的な経過としては甲状腺ホルモンが高くなった後、低下状態になり、さらに正常に戻って治癒する病気です。ただ、甲状腺機能が完全な正常まで回復せずに低下症に留まる方もあります。
現在の症状が甲状腺によるものかどうかは、甲状腺機能検査で簡単にわかりますので、一度検査を受けてはいかがでしょうか。
2年ほど前のどに違和感を感じ、健康診断で甲状腺の病気だと言われました。
受診の結果は亜急性甲状腺炎。甲状腺の病気にしては重い病気ではないと聞き一安心しましたが、先生も首をかしげるほどなかなか治らず、半年間ステロイドを飲み続け、なんとかステロイドを切ることができました。
その時の症状はとにかく微熱、高熱が続くのと足の冷えが異常なほど冷たく、ストーブに足の裏をくっつけても冷えがおさまらないほどでした。
今は甲状腺が痛むことはないのですが、あの時と同じように足の冷えが異常で、どれだけ靴下をはいても冷たい鉄の上に足を乗せてるような感じです。
これはやはり甲状腺の機能が悪いのでしょうか。