甲状腺機能はFT3、FT4、TSHの3つの検査で判定します。
[FT3、FT4: 甲状腺ホルモン]
甲状腺ホルモンには2種類あり、基本となる骨組みにヨードが3個結合したものをT3, 4個結合したものをT4と呼びます。甲状腺ホルモンは分泌されると、そのほとんどはタンパク質と結合して血液中を流れています。また、極微量ですがタンパク質と結合していない遊離型(Free)のホルモンも流れています。そして、最終的に臓器に作用するのは遊離型のホルモンです。遊離型ホルモンであるFT3やFT4を測定することで、甲状腺ホルモンの過不足を正確に知ることができます。
FT3とFT4の測定上の意味の違いですが、甲状腺から分泌されるホルモンのほとんどはT4です。T3の多くは甲状腺から分泌されたT4が肝臓などの臓器でT3に作りかえられたものです。そして、T4はホルモンとしての力は弱く、ホルモンとして細胞の働きを変える作用を持っているのはT3です。以上から、甲状腺という臓器のホルモンを作る能力を調べるにはFT4、甲状腺ホルモンの全身への作用の程度を調べるにはFT3ということになります。
[TSH: 甲状腺刺激ホルモン]
TSHは脳下垂体という場所から分泌されるホルモンの一つで、甲状腺を刺激する作用を持っています。脳下垂体は甲状腺ホルモンの量を絶えず監視していて、甲状腺ホルモンが足らないと判断するとTSHの分泌量を増やして甲状腺を刺激します。一方、甲状腺ホルモンが多いと判断すると、TSHを出さないようにして甲状腺への刺激をストップします。したがって、TSHを測定することで甲状腺ホルモンの過不足を知ることができます。
そして、僅かの甲状腺ホルモンの過不足でもTSHは敏感に反応して正常範囲を超えて高くなったり、低くなったりします。一方、FT3、FT4はこのような僅かの変化の場合は、正常範囲から大きく外れることはないため、異常値として捉えにくく、見過ごすことがあります。
[まとめ]
以上から、甲状腺ホルモンの過不足を判定するのはTSHであり、FT3とFT4は過不足の重症度を評価するために測定します。 検査結果の組み合わせとその評価を表にしました。この表に当てはまらない場合は、甲状腺以外の様々な要素を加味して判断することになります。
| FT3、FT4 | TSH | 甲状腺ホルモン過不足の評価 | 甲状腺機能の表し方 |
| 低い | 高い | 甲状腺ホルモンは不足 | 甲状腺機能低下症 |
| 正常 | 高い | 甲状腺ホルモンはわずかに不足 | 潜在性甲状腺機能低下症 |
| 正常 | 正常 | 甲状腺ホルモンは適量 | 甲状腺機能正常 |
| 正常 | 低い | 甲状腺ホルモンはわずかに過剰 | 潜在性甲状腺機能亢進症 (潜在性甲状腺中毒症) |
| 高い | 低い | 甲状腺ホルモンは過剰 | 甲状腺機能亢進症 (甲状腺中毒症) |
[基準値] (正常範囲; 測定のためのキットにより多少異なります)
FT3 2.1 - 3.8 pg/mL
FT4 0.82 - 1.63 ng/dL
TSH 0.38 - 4.31 μU/mL
S.T様
産婦人科での妊娠確定まで待つ必要はありません。チラーヂンSは今からでも増量して、妊娠でなかったなら元に戻せばよいので、産婦人科よりも内科の方が先でもかまいません。
先日、妊娠検査薬で陽性反応がでました。
排卵日から計算するとおそらく4w1dだと思います。
私は現在甲状腺機能低下症でチラーヂンを服用していて、先生にも妊娠が成立したら投薬量を少し増やさないといけないので、妊娠が成立したらすぐに来るように言われています。
そのため、いつ産婦人科に行けばいいのかで悩んでいます。
できるだけ早く産婦人科に行って妊娠を確定してもらったほうがいいのでしょうか?
投薬量を増やすのはやはりできるだけ早いほうがいいのでしょうか?
何週くらいまでに増やせばいいのでしょうか?
gokuhibasinisini様
検査、診察の間隔は患者さんごとに大きく変わります。
治療開始から半年くらいですと、甲状腺機能検査を4週間に1回の割合で行うのは標準的です。甲状腺自己抗体検査は甲状腺ホルモン検査のように受診ごとに行うことはむしろ少ないでしょう。
M.M様
病気の解釈については様々な要素の判断が必要であり、一般的な話として回答いたします。
一人の方のTSHレセプター抗体にもいろいろなタイプがあり、甲状腺を刺激する通常の抗体もあれば、逆に甲状腺の働きを抑えるタイプの抗体もあります(担当医の先生が仰っている橋本病の抗体がこのことを指すのかどうかはわかりません)。両者が一人の方に共存することもあります。
病気のない通常の妊娠では妊娠初期は甲状腺ホルモンの必要量は増えます。一方、妊娠すると多くの場合、バセドウ病は沈静化し、抗甲状腺薬も減量あるいは中止できることも多々あります。これらのバランスでバセドウ病妊婦の方の抗甲状腺薬必要量は変化していきます。
妊娠初期のTSHの軽度の上昇については [こちら] に書きましたものを参考になさってください。
半年ほど前に20歳の娘がバセドー病と診断されました。その後メルカゾールを服薬しています。血中ホルモン検査は受診の時約4週間に一回の割合で行いますが甲状腺自己抗体検査は3月に1回のペースでしか行いません。血中ホルモン検査の値も安定しません。検査の割合はこれで大丈夫なのでしょうか?服薬量は検査の結果を見ながら調整はしていただだいています。
はじめまして。
私は、約8年ほどに渡ってバセドウ病の治療を受けてきました。一時抗体が陰性化し寛かいしたかに思われましたが、すぐに再燃しここ1年ほどはプロパジール3錠/日を内服し続けほぼ安定していました。
1年ぶりの抗体の検査でTRAb-Humanが87.7IU/Lと高値が出ました(TSH:0.015 FT3:3.57 FT4:1.14)。第2子の妊娠が発覚した時期であり、主治医からは橋本病の抗体が混じっている可能性があるのではないかと説明を受けました。約二週間後、息切れと寒さ、甲状腺腫大を自覚し受診しましたら、TSH:4.87 FT3:2.05 FT4:0.5の結果が出ました。妊娠8週目にあたり、本来なら甲状腺ホルモンは増える時期と思っていましたが、低下に傾いてしまい、時期的にも児への影響が心配でたまりません。プロパジール2錠/日に減量して経過をみることになりましたが、
妊娠と、橋本病の発症がたまたま重なったと考えるのが自然なのでしょうか?
クスミティー様
一つ前の方への回答と同じで、甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症)ですので、原因を調べてそれに対する対処が必要です。
担当の先生の指示通り、受診なさって下さい。
はじめまして、40代女性です。
たまたま行った血液検査でTSHが低く(0.01mUl/l)、再検査でT3(4.89pg/ml)、T4(13.33ng/l)でした。
T3のみが若干多め、T4基準値と言う結果です。
エコーでは幾らか結節が見られ、一番大きいものは約1cmでした。
色々ネットで見たところ、バセドウ病なのかな?と思いましたが如何でしょう。T4が正常値でもあり得るのでしょうか?
特に体力が落ちた感じ等はありません。少し変だなと感じるのは喉に時々気泡が入っているような感覚がある事位です。
また甲状腺ホルモン障害の多くが遺伝性である可能性があるそうで、医者に他にそう言った障害のある人が家族に居るかどうか聞いてくるように言われたのですが、思い当たったのは従弟が膠原病である事です。膠原病と甲状腺異常には関係があるのでしょうか?
専門医に掛かるように進言されまだ予約が取れていません。一般医からは薬などの処方もなしでした。専門医との予約が中々取れない場合、このままにしておいても大丈夫な物でしょうか?
また遺伝性の弱視(眼球形状異常)なのですが、今のところ眼球突出など目に見える変化はありませんが、眼科にも一応診察に行った方が良いのでしょうか?
長くなりましたが、急ぎませんので、お時間のあるときにお答え頂ければ幸いです。
マリ様
「甲状腺機能を調べる血液検査」の表に記載していますように、FT3 高値、FT4 高値、TSH 低値は甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症)です。
原因として可能性のある病気としては、バセドウ病による甲状腺機能亢進症、無痛性甲状腺炎による一過性甲状腺中毒症、腫瘍による甲状腺機能亢進症などです。
初めて投稿させて頂きます。
46才の女性です。
今年の1月に血液検査を受けました。
膠原病の検査だった為、検査項目が沢山あり
病院の先生も膠原病の検査結果に重視していたのか
お話は無かったのですが検査結果を見直した所
甲状腺の結果が気になりました。
FT3が3.9(H)
FT4が1.63(H)
TSHが0.00(L)
という結果でした。
T3、T4が高くTSHが低いと甲状腺の病気の
可能性があると聞いたのですが
私の場合は、可能性があるのでしょうか?
症状としては、発汗と動悸があります。
膠原病は、現在グレーで様子を見ています。
対処法を掲載していただきありがとうございます。
将来的な事を考えながら対処していこうと思います。
お忙しいところ、ホントにありがとうございました。
岡本先生、
迅速にとても丁寧なわかり易い回答を頂き、
大変感謝しております。
どうもありがとうございました。
人種や食生活によって見解が
違ってくるということで
不安が随分解消されました。
残りの妊娠生活を有意義に過ごすべく、
前向きに捉えようと思います。
本当にありがとうございました。
S様
以前掲載したものを再掲します。また、最近わかってきたことを書き加えました。
妊娠中にはTSH、FT4ともに妊娠していないときに比べて低下する傾向があります。そのために、妊娠中は通常の正常範囲を元に甲状腺機能を評価するのではなく、妊娠中の正常範囲を定めて、それに照らし合わせて正常か、あるいは低下しているのかを判断します。そして、甲状腺機能の評価の中心はTSHの値です。ただ、実際には医療機関ごとに妊娠中の基準値を決めていない場合も多く、その場合には目安として下記の値が使用されます。
妊娠14週まで: TSH 0.1-2.5
妊娠28週まで: TSH 0.2-3.0
それ以降: TSH 0.3-3.0
この値を基準に判断しますと、4.71という値は潜在性甲状腺機能低下症と判断されます。潜在性甲状腺機能低下症というのは症状もまず現れない軽度の甲状腺機能低下症という意味です。
この程度の低下症については以前は甲状腺ホルモンを補充するようなことはありませんでしたが、子供のIQへの軽度の影響がデータとして報告されたことから、甲状腺ホルモンを補充しておいたほうが安心という考えが最近出てきました。ただ、はっきりとした甲状腺機能低下症の場合は治療することに異論はありませんが、潜在性甲状腺機能低下症については子供のIQへの影響はまだはっきりと示されたわけではありません。特に、免疫異常を示すTgAbやTPOAbなどの自己抗体が陰性の場合は、治療すべきかどうかははっきりとした指針は示されていません。治療しないという選択もあるわけです。
また、IQへの影響については、人種・地域による違いも示されています。IQに影響があるというデータが示されたのはオランダ人、米国人のデータです。一方、日本人について最近報告された研究では、妊娠6 - 16週に発見された重症の甲状腺機能低下症(TSH 23.3 - 657.8)の母親から生まれた子供に知能の低下は全く見られなかったという結果が権威ある米国の医学誌に発表されています。食事からのヨード摂取量の違いによるものではと推測されています。米国にお住まいでも日本的な食事をとっておられればヨード不足になることはまずありませんので心配される必要はほとんど無いと思われます。
現在妊娠27週、アメリカ在住の妊婦です。
不妊治療の末妊娠しました。
不妊治療を始めたころに甲状腺値が高めなので
注意が必要との指摘を受けていました。
妊娠が発覚し、産婦人科での初診の際にそのことを
伝え、血液検査をしてもらったのですが、
特に何も言われず、大丈夫なものだと思っていました。
しかし、先週の27週の検診の時に医師が私の甲状腺値が
高いと結果が出ていたことに始めて気づき、すぐに再検査をしました。
するとやはり数値が高く、来週専門医を訪れることになっています。
確か最初(妊娠初期)に受けた検査の結果は
TSHが4.71でした。
27週になるまでなんの治療もしておらず、
今頃発覚したことで動揺しています。
お腹の子への知能発達障害がとても心配です。
どれ位の確率で障害が起こるものなのでしょうか。
何か対策はありますでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
ゆうりあ様
潜在性甲状腺機能低下症についての対処の仕方をまとめたQ & Aを掲載しましたので参考になさって下さい。 → こちら
初めて投稿させていただきます。
以前から胃痛と頭痛・不眠気味で通院していましたが引越や転職等で環境が変わりストレスを感じ、体調不良だったので通院しました。
(以前とは別の病院)
とりあえず胃カメラをし特に問題がなかったのですが、医師より”黄疸っぽい”と言われ(今まで言われた事がない)血液・尿検査しました。
後日、検査報告書をもとに結果を伺いました。
やはり問題はないとの事でしたが・・・甲状腺数値が参考基準より超えていた項目があったので他の医師の見解が知りたくて・・・。
FT4 1.18 (参考基準 0.83?1.71)
TSH 5.564 (参考基準 0.390?4.010)
幼少期から扁桃腺が弱く、腫れたり喉の渇きを感じたり・・・季節的にか声が嗄れやすかったりします。
この数値だと、「甲状腺ホルモンはわずかに不足・滞在性甲状腺機能低下症」に当てはまると思いますが、今後どのような事に注意をしたら良いのですか?また、詳しい検査等受診すべきですか??
忙しいとは思いますが返答宜しくお願い致します。
親切にご回答を頂きまして、まことにありがとうございました。
SAND様
産後は子供さんへの影響を考える必要は全くなく(母乳であっても)、ご本人だけの問題として考えることになります。
現在の検査値でしたら担当の先生の方針と同意見です。
岡本先生:
今まで2回質問させて頂き、親切なご回答を頂きまして、まことにありがとうございました。前回質問したのはやく3ヶ月半前です。
妻が妊娠に伴って甲状腺ホルモンが不足し(妊娠初期までは正常でした)、妊娠中期からホルモン剤を飲むようになしました。出産後も50μg/錠のホルモン剤0.5錠を約1ヶ月飲み続けましたので、TSH0.035になって甲状腺亢進になりました。そして、直ちにホルモン剤の服用を中止し、そして食事も注意し、ヨウ素の摂取も控えめにしまして、3ヶ月半くらい経ったら、TSHが上昇し4.77となり、また少し不足気味になりました。T4もぎりぎりまでになりました。この状況なら直ちにホルモン剤を飲むようにした方がいいか?あるいは食事療法でヨウ素が多く含まれるものと多めに食べて、少し様子を見ておいた方がよろしいでしょうか?海外現地病院の先生には様子を見ておいた方がいいと言われましたが、子供までの影響を考えてやはり先生に再度質問させて頂いた方が安心と思っています。
大変お忙しいところ、すみませんが、よろしくお願い致します。
SAND様
妊娠中に増加した甲状腺ホルモン需要量は出産と共に非妊娠時の需要量に戻ります。
妊娠中にちょうど良い状態になるように甲状腺ホルモン剤を内服していた場合に、出産後も同量を続けて内服しているとやや過剰になって、TSHが低くなることがあります。減量しても多い場合はやはりTSHは低くなります。
元々妊娠前に甲状腺機能正常の方は甲状腺ホルモン剤は不要になることが多いので、中止してから正常になっていれば問題ありません。
岡本先生:
2ヶ月半前に1回投稿させて頂き、親切なご回答を頂きまして、まことにありがとうございました。
先月妻が無事に出産しました。妊娠中内服していた50μg/錠の甲状腺ホルモン剤も1錠/日→0.5錠/日に減らして1ヶ月検診まで、飲み続けてくださいと指導されました。先日の検診で血液検査を受けて、TSH値:0.035、正常値から大きく離れた結果(T3とT4が正常)となりました。直ちに内服中止と言われました。
TSH0.035は甲状腺機能亢進症でしょうか?この現象はホルモン剤の内服による現象でしょうか?内服が中止すれば、直りますか?これからずっと甲状腺亢進のままの可能性がありますか?内服中止2週後、再度検査を受ける予定ですが、TSH値が正常に戻れば、他に処置する必要がありますか?質問ばかりで、大変申し訳ありませんが、海外にいるとなかなか詳しい情報入手できない状況で、教えて頂ければ、幸いでございます。
お忙しいところ、すみませんが、よろしくお願い致します。
じょう様
まずは甲状腺機能を確認なさって下さい。増量して3か月が経過していますので、今の量が適量かどうか判断出来る状態にあります。
甲状腺機能が正常にコントロールされている量を内服して、安定している状態の場合は甲状腺に起因する全身的な症状は現れません。
はじめまして。29歳女です。
甲状腺機能低下症について調べていて、このサイトに来ました。
去年夏に潜在性甲状腺機能低下症だと診断され、
当時はチラージン50を1錠、
3ヶ月前からレボチロキシン50を1.5錠服用しています。
ただ、薬の量が増えてから、
体重が2キロほど減少しているのと、
日常的に筋肉がよく攣るようになってしまいました。
また、
これは薬の量が変わる以前からなのですが、
スポーツ中に怪我を起こしやすく、現在も手首に腱鞘炎、
足に肉離れを患っています。
先生にお伺いしたいのですが、
甲状腺機能低下症の場合、薬を服用していても
筋肉が疲労しやすかったり、腱鞘炎などの故障をしやすい
ものなのでしょうか。
こうした体質を治すすべはないのでしょうか。
また、薬の服用量が増加した場合、
体重減少や筋肉痙攣などの副作用が出るものなのでしょうか。
(亢進症ぎみになっているなど…)
岡本先生、ありがとうございました。
検査値の読み方などもそのような意味合いだとは知りませんでした。
もしかしたら、私は体調などが甲状腺ホルモンに影響しやすい体質なのかもしれません。
あまり深刻にならず、お医者様の言う通り、普通に生活して、きちんと検査を受けに行こうと思います。
御親切に詳しい解説をありがとうございました。
みほ様
3つの検査データにかい離がみられる場合には様々なことが考えられ、数値だけでの判断は難しく、総合的に評価をくだすことになります。
まず、検査値の「正確さ」については、様々な要素が影響します。元々、正常範囲というのは病気のない方全員がその範囲に入るという意味ではなく、100人の内の大多数(95人くらい)がその範囲に入るように設定されています。それは、正常と病気の境界というのは重なりがある為です。したがって、全く病気のない方でも正常値を外れることは珍しくありません。また、その日の測定機械の状態や血液中の様々な物質も測定結果に影響を与えます。
そのようなことも考慮して、1つだけの検査ではなく、幾つかの検査を組み合わせて総合的に正常かどうかを判断する必要があります。今回の測定値もTSHとFT4は正常で、FT3が少し高いだけですので、担当の先生は総合的に正常と判断されたと思われます。正常ということでの判断であれば、水泳を含めて甲状腺に関連して制限するものは何もありません。
はじめまして。
とても詳しい解説をゆっくり読ませていただきました。
海外に住んでおりまして、情報が探してたどり着きました。
先日、ちょっと寝つきが悪くて心療内科に行きました。
念のために血液検査をしてくださり、
甲状腺ホルモンの値で異常が出ましたが、
私のような数値のケースが見つかりません…。
TSH 1.3(0.5-4.5μU/l)
F-T4 1.44(0.7-1.85ng/dl)
F-T3 4.2(1.7-3.5pg/ml)
TSHの単位のところ、何かが鉛筆で書き込んであって、訂正かもしれません。
TSHが正常値で、FT3がわずかに高いのです。
お医者様はそんなに心配せずに、普段通りの生活をして半年ほど経過観察しましょう、という事でした。
3年前に、TSHがほんのわずか(0.1程)少なく、FT3とFT4は正常値、という事もありました。
この時は半年後に再検査し、全部正常値で、それで終わりとなりました。
これはどういう状態なのでしょうか?
元々ストレスがたまると寝つきが悪くなる体質です。
それ以外には特に体の不調はありません、少し太ったので水泳をしていますが、差し支えないでしょうか?
岡本先生
お忙しい中、丁寧に返答してくださり、本当にありがとうございます。いろんな心配や不安の中で、ようやくほっとできました。出産まであと1ヶ月ちょっとですが、担当のドクターを信じて頑張っていこうと思います。
妻とともに心から感謝しております。
SAND様
妊娠中にはTSH、FT4ともに妊娠していないときに比べて低下する傾向があります。そのために、妊娠中は通常の正常範囲を元に甲状腺機能を評価するのではなく、妊娠中の正常範囲を定めて、それに照らし合わせて正常か、あるいは低下しているのかを判断します。そして、甲状腺機能の評価の中心はTSHの値です。ただ、実際には医療機関ごとに妊娠中の基準値を決めていない場合も多く、その場合には目安として下記の値が使用されます。
妊娠14週まで: TSH 0.1-2.5
妊娠28週まで: TSH 0.2-3.0
それ以降: TSH 0.3-3.0
この値を基準に判断しますと、奥様のデータは妊娠15週目は正常、それ以降は潜在性甲状腺機能低下症と判断されます。潜在性甲状腺機能低下症というのは症状もまず現れない軽度の甲状腺機能低下症という意味です。
この程度の低下症については以前は甲状腺ホルモンを補充するようなことはありませんでしたが、子供のIQへの軽度の影響がデータとして報告されたことから、甲状腺ホルモンを補充しておいたほうが安心という考えが最近出てきました。ただ、はっきりとした甲状腺機能低下症の場合は治療することに異論はありませんが、潜在性甲状腺機能低下症については子供のIQへの影響はまだはっきりと示されたわけではありません。特に、免疫異常を示すTgAbやTPOAbなどの自己抗体が陰性の場合は、治療すべきかどうかははっきりとした指針は示されていません。治療しないという選択もあるわけです。
以上のようなことから、心配される必要はほとんどありません。特に、影響の出るとした場合にその可能性の高いのは妊娠初期ですが、妊娠15週目が正常ということですので、安心されて良いと思います。担当のドクターはおそらくTSH 3以下を目標に増量されていますので、指示通りに内服なさってください。徐々に量が増えているのは妊娠が進むにつれてホルモンの必要な量が増えてくるということと、甲状腺ホルモン剤の効果はゆっくりと現れるためにタイムラグが生じているためであり、低下症が悪くなっているのではありません。出産後はおそらく内服は不要になる可能性が高いでしょう。
はじめて、投稿させていただきます。
妊娠34週目の妻が妊娠6ヶ月の時に血液検査で甲状腺機能低下と診断されました。そして、ドイツ製の50μg/錠の甲状腺ホルモン剤Euthyroxを飲むようになりましたが、
経過は以下のように:
妊娠15週目の時:FT3:4.17[pmol/L] FT4:15.59[pmol/L]
TSH:2.47[mIU/L]
妊娠24週目の時:FT3:3.74; FT4:14.81; TSH:3.575
結果:再検査になりました。
妊娠26週目の時:FT3:3.80; FT4:14.87; TSH:3.218
結果:投薬量1/4錠
妊娠28週目の時:FT3:3.93; FT4:13.27; TSH:3.977
結果:投薬量1/4錠
妊娠30週目の時:FT3:3.83; FT4:14.42; TSH:4.181
結果:投薬量1/2錠
妊娠32週目の時:FTS3:3.46; FT4:13.95; TSH:5.861
結果:投薬量1錠
だんだん悪くなっていました。
妊娠34週目の時:FT3:3.83
FT4:14.03
TSH:3.485
やっと逆転しましたが、数値としてまだ望ましくないといわれて、投薬量が1.25錠になりました。
仕事の関係で海外にいます。なかなか詳しい情報が得られない中で、甲状腺機能低下による子供IQへの影響を非常に心配しています。上記の投薬方法が正しいかどうか?ホルモン剤以外には+αとして何かいい方法がありませんか?このホルモン剤は出産まで飲み続ける必要がありますか?
お忙しいところ誠に恐縮ですが、お教えいただけますでしょうか。
岡本先生
お忙しい中、突然のコメントに丁寧に返答してくださり、本当にありがとうございます。ようやくほっとできました。おかげで少しおおらかな気持ちで見守っていくことが出来そうです。
産まれてからというもの、次から次へといろんなものが見つかり、現状についていくのがやっとの状況ですが、担当の先生を信じて頑張っていこうと思います。
本当にありがとうございました。
NAMI様
生後1か月でTSHが8.4という値はわずかに高いと考えられます。一方、FT4、FT3の値は問題のない値ですので、検査データとしては総合的にはごく軽度の甲状腺機能低下症と判断してよいでしょう。ただ、現在起こっている頻脈や貧血の原因ではありませんし、眠気を誘発するような重症の低下症でもありません。症状や障害の現れない程度の軽い低下症です。治療せずに経過を見ていれば自然に正常になる可能性もあります。
担当の先生は細心の注意を払った対応として既にチラーヂンの投与を開始してくださっていますので、安心なさって下さい。現在の甲状腺が原因の発達障害の起こる可能性なども全くありません。今後の経過によってはチラーヂンの服用が不要になる可能性も十分あるでしょう。
はじめて投稿させていただきます。
甲状腺について調べていたのですが、なかなかぴたりとくる情報がなくて…。困っているところに偶然こちらのサイトに辿り着きました。お忙しい中恐縮ですが、宜しくお願い致します。
生後一か月になる娘は、先天性心疾患により手術を受けました。その後しばらくして頻脈(洞性頻脈)になり、140?160台が続いています。貧血も少しずつ進んでおり、9.6g/dlとなっています。やっと退院したものの、なんとなく眠っている時間が長いように感じ、甲状腺の検査をしてもらったところ、TSH8.4μIU/ml7、FT3:4.62pg/ml、FT4:1.57ng/dlでした。
TSHが高めということで、チラージンの内服が追加になりました。
よくわからないため、私なりに調べたのですが、娘は甲状腺機能低下という事になるのでしょうか…?また、発達障害となることがあるのでしょうか…?また、他の病気の可能性もあるのでしょうか…?心配で、今後もどうなるのか気になって、仕方ない状況です。でも、医師に何をどのように尋ねたらいいのかさえもわからない状況です。アドバイスを頂けると大変ありがたいです。宜しくお願いいたします。
なお様
検査データは潜在性甲状腺機能低下症と判定できます。潜在性甲状腺機能低下症に対して投薬を行うかどうかについてまとめましたので → こちらを御覧ください。
結論としては、甲状腺ホルモン剤の内服をお勧めします。
3月に婦人科で血液検査をしてもらい、TSHが14.7、FT4が
1.0、FT3が2.4の数値でした。そのとき、医師から海藻類を食べ過ぎたことはないかと聞かれ、その時ちょうど、海藻類を意識して食べていたので、即量を減らしました。
その後、数値は落ち着いたと思っていたのですが、また7月に内科で血液検査をしたところ、TSHが8.65、FT3が2.1、FT4が1.13の数値でした。潜在性なので治療の必要はないといわれました。
でも現在妊娠を希望しており、体が疲れやすく、寒がりだったり、うつ症状があったりで、この数値のせいでこのような症状なのか、よくわからないのですが、この程度の数値では薬など処方していただけないでしょうか?
ひとみ様
良いアドバイスを差し上げられれば良いのですが、記載していただいた内容からは担当の先生と同じ印象です。現在の症状の原因を軽症の甲状腺機能低下症に求めるのは難しいように思います。むしろ、お書きになっているような症状を持っている場合に、TSHの分泌が影響を受けて、甲状腺機能低下症ではないのにTSHが少し上がることがあります。この場合は、症状の原因となっている甲状腺以外の病気の治療を行うということになります。
はじめまして、お忙しいところ、相談させていただきまして、申し訳ございません。
簡単に経緯をご説明させていただきますと、
4か月ほど前から、大変重い体調不良に陥り、5件ほど近隣の個人医院等を周り、膠原病・更年期障害・うつ病、等々、
さまざまな病名をつげられ、様々な検査を受けましたが、上記の結果は全て陰性でした。
しかし、もともと眠剤を長年服用していたほどの不眠症でしたが、何日でも布団から動けなくなるほど、体が大変だるく、いつまででも眠り続けるありさまで、3歳の子供の幼稚園の送迎ができず、ひどい時は全く起き上がれないので、育児もままならなくなり、大変困っております。
主人は熱も無いのに、何を寝てばかりいて、家事もしないのかと、最近では怒り憤懣の様子です。
たまたま、同じ症状で通院、服用されている方が、
「甲状腺機能低下症ではないか?」
と教えて下さり、1か月ほど前に、近所の個人医院で甲状腺を調べて頂きました。
検査の内容は、超音波で首を診ていただき、心電図、血液検査でした。
H.23年6月7日 の検査結果です。
超音波は問題無しでした。
心電図は、その日は体調が悪かったのか、脈拍が毎分40程しかありませんでしたが、翌日は50に上がっていたので、問題ないとのことでした。
血液検査は、TSHというものを検査していただいたのですが、数値は 6.253μIU/ml とのことで、
「大変軽い数値なので、服用する必要はない、体の異常は甲状腺とは関係無いのでは?」
との診断でした。
しかし、その後、ますます体調不良に悩まされ(異常な倦怠感・眠り続けて起きることができない・むくみ・食欲不振、指に膿が溜まる 等々)、2週間前に、無理を申しあげて、
『チラージンS25』を処方していただき、飲み始めたところ、むくみ、食欲不振などが改善されました。
しかし、服用前より改善されたとはいえ、やっと起き上がることができる、たまに家事ができる程度で、未だ辛い状態にありますので、
本日、かかりつけの医院で診察時に、チラージンSを増やして欲しい旨、お伝えしたところ、「亢進症になるかもしれないから、副作用が怖い」、とのことで、増やしていただけませんでした。
こちらのサイトを拝見しておりましても、私のTSHの数値は低い方だと思いますし、このまま我慢して、どうにか生きていくしかないのでしょうか?
もし、何か他に策があるのであれば、少しでも希望があるのであれば、体調の良い時に貴院にて診察をお願いできれば、とも、一縷の望みで考えております。
大変長いコメント、ご相談内容になってしまい、お忙しいところ、大変申し訳ございません。
どうして良いか分からず、大変困っており、藁にもすがる思いでPCをたたいております。
少しでもご教示いただけましたら、幸いでございます。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
岡本先生
早々のお返事ありがとうございます。
今回の件が発覚してからその事ばかり頭にあり
とても不安でしたので、先生のお返事を読んでかなり安心できました。
恐らく今回の産科の先生も念のために治療をしているという可能性もあるのですね。
以前よりも安心してお産に望めそうです。
お忙しいなかありがとうございました。
やす様
妊娠中の甲状腺機能検査値についての評価の仕方について、下記にまとめましたので参考にしてください。甲状腺に病気のない一般妊婦についての解釈の仕方です。
妊娠16週前後からFT4もFT3も生理的に低くなり、通常の基準値を下回ることがたびたび見られます。その頻度や程度は測定法によって異なります。TSHも妊娠中に多少の変動はありますが、通常の基準値(正常範囲)を使って判定します。TSHが正常範囲よりも高くなければFT4やFT3が低くても機能低下症としての治療は通常必要ではありません。基本的な考え方としてはTSHが正常であれば甲状腺機能低下症とは判定しないということです。
ただ、FT4そのものの低値が胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるとの報告もありますので、場合によっては総合的に判断してTSHが正常範囲から外れない程度に甲状腺ホルモン剤を投与する場合もあるかもしれません。
はじめまして、現在31週の妊婦です。
3歳の子供がおりその時の妊娠では切迫早産があった以外には何事もなく無事に出産をし今のところ目立った問題もなく子供も成長しております。昨年妊娠し20週で前期破水をし2人目の子供を死産しました。今回は1人目2人目とは病院を変えその様な経緯を話し違う病院で診ていただいていましたが27週の時に少量出血し、調べてもらった結果もう少し詳しく調べた方が安心とのことで更に違う病院に転院になり調べて頂いたところ甲状腺機能低下症と診断されました。(担当医に確認したところ橋本病ではないとのこと)もともといた病院ではTSHしか調べていないとのことでその数値は1.52と平常値だったとの説明を受け、私の場合、早産体質の可能性があるため詳しく検査をした結果、FT4 0.76、FT3 1.84で早産の可能性、また胎児への影響があると説明されました。現在はチラージンS 50ugを1日2錠服用しており数値は安定しているようです。
子供への影響が気になり先生に聞いたところ妊娠初期の段階で甲状腺機能(FT4、FT3)に問題があったのであれば初期に治療をする事が重要であなたの場合後期に近い段階でわかったので今現在している治療が胎児への影響に意味があるかどうかはわからないと言われ、また胎児への障害が出る可能性もどの位の可能性かはわからないと言われました。知識が乏しいので教えていただきたいのですが、FT4、FT3に問題があるのにTSHは平常値で甲状腺機能低下症を見過ごすことはあるのでしょうか?
初期には問題なかったのに後期になって数値が低下した可能性が高いのであれば子供への影響も少ないと考えていいのでしょうか?先生には初期から低下していたかどうかはわからないと言われました。また子供への影響はどんな事が起こりえるのか、可能性はどの位なのか、生まれてから子供に対しどの様な処置(スクリーニングなど)をした方がいいのか教えていただけますでしょうか?とても不安になり自分なりにネットで色々と調べたのですがどこをみても妊娠初期に発見、治療をしていないと子供への影響が出る可能性が高いような書かれ方をしているのでとても心配です。また現在3歳の子供の時も甲状腺機能低下症だったがそれに気付かずに出産までを迎えた可能性もありますか?私自信は今回の検査をするまで自覚症状は全くありませんでした。長々と申し訳ありません、お忙しいとは思いますが
教えて頂けますでしょうか。宜しくお願いします。
たま様
橋本病の原因は甲状腺に対する自己免疫です。そして、橋本病を発病しやすい遺伝的な体質に加えて、環境要因が加わって発病してくると考えられています。つまり橋本病を発病しやすい体質は遺伝するということです。この遺伝の要素は母親だけからということではなく、父親からも同様に伝わります。繰り返しますが、橋本病を発病しやすい体質を受け継いだからといって、必ず橋本病を発病するというわけではありません。
橋本病は思春期以降に発病することが多いため、この頃に一度調べるのがよいでしょう。思春期以前でも甲状腺の腫れや甲状腺機能低下症の症状が認められれば検査を受けた方がよいでしょう。子どもでは甲状腺機能低下症が原因で、身長の伸びが急に緩やかになるといった変化が現れることがあります。このような兆候があれば一度検査を受けることをお勧めします。
受診時は、甲状腺機能検査だけでなく、TgAbとTPOAbの測定、超音波検査もできるだけ受けるようにしてください。受診時に甲状腺機能が正常であっても、将来甲状腺機能異常が現れる可能性があるかどうかについてもある程度推測できます。
こんにちは、初めましてよろしくお願いします。
甲状腺機能低下症のためチラーヂンを服用しております。
男性が甲状腺疾患の場合、子供には遺伝として甲状腺疾患になる確率が高いでしょうか。
ちなみに妻は甲状腺疾患ではありません。
らんMM様
バセドウ病による眼の変化はホルモン異常とは平行せずに現れることがあります。甲状腺機能が正常で安定しているのに、急に眼の異常が現れる方もあります。外から観察される見かけ上の変化だけでは、眼の奥に起こっている変化を正確に評価することができません。二重に見えることがあるのでしたら、まずは眼窩のMRI検査を受けてください。眼の変化は早い時期に治療を行ったほうが、治療の有効性が高まります。
青汁にはイソチオシアネートが含まれており、甲状腺でのヨウ素の取り込みを阻害して、甲状腺ホルモンの合成が抑制される可能性があると言われていますが、バセドウ病の方は甲状腺ホルモン合成を抑える薬を内服していますので、問題となるような影響はないでしょう。
こんばんは。
10年以上バセドウ病と付き合って、最近気になる事があり岡本先生の意見をお聞かせ願います。
一ヶ月前ぐらいから左目が少し自分でも出ているのが分かります。鏡を見るのも、外で友達に会う事もはずかしいくらいです。
でも、主治医に相談したところ、そのぐらいならこの病院でもたくさんいるよ!点滴や放射線治療、手術など治療方法あるけど、まだ治療しなくてもいいと言われました。
子供達も甲状腺の病気をもっているので、話を聞く時間が限られ、詳しく聞くこともできませんでした。
早期治療したいのですが、どの段階で治療してもらえるのでしょうか?
疲れた時など二重に見えたり、一段と左目が飛び出したようになります。
もう一つ質問ですが、甲状腺の病気を持っていると、青汁は飲んではいけないのでしょうか?
SG様
妊娠初期に甲状腺機能の異常のない方が、妊娠後期になってから甲状腺機能異常を起こす可能性は低いと考えられています。いずれにしても、現在の状況については検査を受けてその上での判断ということになります。
ご本人に病気が有るか無いかわからない状況で、お子様についてお尋ねの内容に関してお答えは困難です。
一般的な話として、橋本病と新生児甲状腺機能低下症とは直接因果関係はありません。
岡本先生
普段は甲状腺機能障害は特になく、妊娠初期のスクリーニングでも特に異常は指摘されませんでしたが、妊娠後期にかなりの体重増加、脚の筋肉が頻繁につる、ひどい脚のむくみ等、橋本病に近い症状が現れました。また生まれてきた子供は新生児スクリーニングで甲状腺機能の項目で再検査となりました。因果関係は考えられますか?またこの場合、子供は一過性で済むものでしょうか?
よろしくお願いします
tam?**o?ma*?ajp?様
すみれ甲状腺グループは紹介状のあるなしにかかわらず、どなたでも受診していただけます。紹介状のない場合に大学病院などで徴収している負担金の徴収もありません。
ご希望のクリニックにご自身で電話あるいはインターネットでご予約ください。
橋本病かどうかは通常、受診された当日に診断がつきます。
安心して受診なさってください。本日は休診ですが、5月6日からは通常通りの診察を行なっております。
こんにちは はじめまして。 50歳女性、大阪在住です。
疲れやすく長年の肩こりや冷え性、加えて顔や首のむくみがあります。ですが便秘症状はなく、皮膚のかさつきも脚のすねなど限られた部分だけです。甲状腺の検査をしたことはありません。そちらのクリニックを受診する際、紹介もありませんが、橋本病かどうかの検査をしていただけるのでしょうか?
岡本先生 大変返信が送れてすみませんでした。
昨年から何も出来ないほどしんどくて、主治医に相談したら、今年の2月橋本病と診断を受けました。
チラージンの件では早々にお答えをして頂いてありがとうございます。近くの内科の先生のところがありまして、主治医と
相談して主治医のところが出せるようになるまで、処方してもらえることになりました。
岡本先生にお礼を書くのをおくれました。すみませんでした。
症状は昨日辺りから症状もほとんど、きえましたが、
死ぬほどだるかったり、
寒気、体重増加、なにも考えられないなど症状がでましたが、
今はずいぶん楽になりました。
生涯薬を補充するようにと言われています。
他にも不安障害や線維筋痛症などを長年治療してこの病気が
見つかり、病気ばかりふりかかるのかと、涙したことも
ありましたが、体がだるくなる、橋本病は見つかってよかった
と思っています。
いろいろご指導ありがとうございました。
レボチロキシンNa錠「サンド」の納入状況は日々変わります。急にまとまって納品されることもあります。調剤薬局を経営している会社や薬品納入業者ごとに、力の入れ具合や営業力が異なるのではと思ったりもします。
甲状腺学会でこの問題に取り組んでいる委員会によりますと、4月7日現在の発表では、「今後 5 週間以内に輸入品のみで約 5,000 万錠(国内月間使用数量相当)を供給できる見通しで、さしあたりは、供給不足が解消される見込みです。」とあります。あまり悲観的になられる必要はないのではと思います。
甲状腺機能低下症そのものによる症状は、やはり甲状腺ホルモン剤の補充以外に解消する有効な手段はありません。ただ、FT4が基準値内に入っているということであれば、強い症状が出る可能性は低いので、それ以外の要素のほうが大きいかもしれません。
以前私が行った研究ですが(→明日からの診療に役立つ甲状腺診療のノウハウのスライド32から36)、甲状腺機能異常(亢進と低下)で起こるとされる症状を感じて自分からインターネットなどを調べて甲状腺の病気を疑い、受診した方のうち、実際に甲状腺機能異常の病気のあった方はわずか5%でした。しかも、それはすべてバセドウ病の方でした。甲状腺機能低下症の症状を訴えて受診した方で、実際に甲状腺機能低下症を認めた方はありませんでした。
このように、甲状腺機能低下症の症状で患者さん自身が辛い思いをすることはむしろ少ないのです。
岡本先生 早々のメールありがどうございました。
私の先生は甲状腺機能低下症についてうまく説明をされない
のでここのHPは大変勉強になりました。
学会のHPもみておりますが、どこもチラージンS50にかわる
レボチロキシンNa錠「サンド」も問屋さんから届いて
いないのが現状で、私の地域では困っている方が多くいると
いわれております。
貴重なご意見本当にありがとうございます。
チラージンS50を1日飛ばしで2ヶ月服用しても
わたしの数値、症状では我慢するしかないのでしょうね?
そうDrにも言われております。